スポーツ選手や芸能人といった、一般人よりも目立つ存在の人物は、必ずといっていいほどデンタルケアを徹底しています。
キレイな口元は、成功するためにマストなツールと言えるでしょう。
そんな口元を作るために有効なのが、ホワイトニングです。ホワイトニングをすることによって、歯の着色や変色が改善され、キレイな口元が実現します。
しかし、ホワイトニングは痛みを伴う場合があります。今回は、そんなホワイトニング時の痛みの持続性や対処法について解説します!
おさらい:「ホワイトニング」とは?
ホワイトニングとは、いわゆるクリーニングとは異なる施術です。クリーニングは主に歯垢や歯石を除去することで、口腔内を清潔にすることを目的としています。
一方ホワイトニングは、歯を漂白して白くすることを目的とした、見た目重視の治療法です。クリーニングを行うことでも汚れが取れるため歯が白くなりますが、あくまでも副次的な効果と言えます。
どんな方であっても、年を重ねることで歯が黄ばんでいってしまいます。
なぜかというと、歯の表面にあるエナメル層が着色したり、エナメル質の内側にある象牙質の色が濃くなっていくからです。エナメル質の着色の場合はクリーニングでも白くすることができますが、象牙質の色を白く変化させるためには、薬剤を使うホワイトニングの施術が必要になります。
ホワイトニングで使用する薬剤(過酸化水素や過酸化尿素)には、着色汚れを分解する作用があります。歯質に溜まった色素に化学反応を起こすことで、汚れを分解して白くすることができるのです。
ホワイトニングには自宅で行うことができるホームホワイトニングと、クリニックで行うオフィスホワイトニングの2種類がありますが、上述したような薬剤は薬事法により、自宅での使用が認められていません。
さらに、クリニックであれば光の力を利用し、化学反応を強めることができるため、オフィスホワイトニングの方がより有効です。
ホワイトニング後の痛みは2、3日あれば治る
さて、そんなホワイトニングですが、治療後に歯がしみたり、痛むといった場合があります。中には、痛くて眠れないなんて状況に陥ることも…。
この原因のほとんどは、治療に使われた薬剤にあります。
通常、ホワイトニングでは35%程度の高濃度の過酸化水素で歯を白くしていきます。例えるならばこの薬剤は、薬局などで販売されている消毒薬のオキシドールが濃く薬剤状になったものです。
そのため、オキシドールを傷口に塗った時に痛みを感じるように、歯がダメージを受けている場合は、痛みを感じやすくなってしまうのです。
歯ぎしりによって歯が削れている方や、虫歯がある人などは、薬剤がしみやすい状態と言えます。そのため、ホワイトニングの治療を行う前に、適切な治療を受けることが大切です。
ホワイトニング後に痛い(しみる)ときの4つの対処法
さて、ホワイトニングには事前治療が大切なことがお分かり頂けたかと思います。
しかし、もし施術後に痛みが発生してしまった時は、どのような対処法があるのでしょうか?そんな時のための4つの対処法を以下で解説しています。
一旦治療を中断する
ホワイトニングを行うことで、過酸化水素が歯の中の着色物質を分解し、歯の中の水分バランスが一時的に崩れ、脱水症状となる場合があります。
痛みが出るのは、そのためです。
理想の白さにするまでには、一般的に3~5回の施術が必要と言われていますが、もし痛みが長引くようであれば、クリニックと相談し、一旦治療を中断することも検討しましょう。
痛み止め薬(鎮痛剤)を飲む
ホワイトニング後に歯や歯茎が痛いと感じたとしても、24h~数日中に治る場合がほとんどです。
しかし、どうしても我慢できなかったり、痛みに耐えられないという場合は、市販の痛み止めを服用するのも一つの手です。
例えばロキソニンなどであれば、ドラッグストアで手軽に購入できます。ただし、服用の際は、クリニックに相談してからにしましょう。
知覚過敏用の歯磨き粉を使用する
知覚過敏用の歯磨き粉には、高濃度のフッ素が配合されています。
そのため、歯の表面をコーティングする作用が期待できます。普段からこのような歯磨き粉を使うことで、ホワイトニングによる痛みの予防・軽減に繋がります。
ちなみにフッ素濃度が1450ppm入っているものが有効とされていますので、購入の際はぜひ成分表記をチェックしてみてください。
刺激物(熱いもの、冷たいもの)を口にしない
冷たいものを口にすると歯が痛い・しみるという症状は、想像しやすいのではないでしょうか?
実は、ホワイトニングなどで歯が敏感になっている場合は、熱いものでも歯の痛みにつながることがあります。
ホワイトニング後の痛みを助長させたくない場合は、熱すぎるものや冷たすぎるものといった、刺激物を口にすることは避けた方がいいでしょう。
ホワイトニングの痛みを予防する3つの方法
以下では、ホワイトニングの痛みを予防する3つの方法について解説しています。
・ホワイトニング前に虫歯の治療をしておく
上述したように、歯がダメージを受けている場合は、薬剤がしみやすく、痛みが発生する場合があります。
そのため、ホワイトニングよりも虫歯の治療を優先することが大切です。
象牙質が露出している部分をコーティングしておく
歯ぎしりによって歯の表面のエナメル質にヒビが入っていたり、歯と詰め物の間に隙間があったりすると、痛みを感じやすいようです。
ホワイトニング前に象牙質が露出している部分をあらかじめ覆っておくことで、痛みに対するリスクを減らすことができます。
クリニックでの治療の場合、ホワイトニング前にコーティングをしてもらえることがほとんどです。
知覚過敏用の歯磨き粉を使用する
知覚過敏用の歯磨き粉を普段から使用することによって、歯の表面のコーティング作用が高まり、ホワイトニング後の痛みに対するリスクを下げることができます。
痛みが続く場合は歯科医院へ
ホワイトニング後、数日経っても痛みが引かない場合は、歯の神経が炎症を起こしている可能性があります。
この場合は治療の必要があるため、クリニックで相談してみましょう。
まとめ
いかがでしたか?ホワイトニングには痛みが伴う場合もありますが、そのほとんどは24時間~数日以内に解消します。
もし我慢できないほどの痛みを感じたり、数日以上経過しても痛みが引かない場合は、上述した対処法を試したり、クリニックに相談してみてください!